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朝晩の冷え込みがいっそう増し、山々の木々が少しずつ色づいてまいりました。

境内の木の葉が風に舞い、秋の深まりを感じる季節となりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

常福寺の背後に広がる赤井嶽の山林は、林野庁の制度に基づく「ヒノキ遺伝資源保存林（現・希少個体群保護林）」として管理されています。

ここはいわき市内でも珍しい、天然ヒノキが自生する北限域に位置しており、学術的にも大変貴重な森です。

古くからこの地の人々は、この山を大切に守りながら暮らしてきました。

木を過度に伐らず、自然の力にゆだねることで、森は長い年月をかけて今の姿を保っています。

現在も、地域の方々が清掃や参道整備を続け、森を健やかに保つ活動を行っています。

こうした手入れが積み重ねられることで、赤井嶽の自然は静かに息づき続けています。

11月上旬には紅葉が見頃を迎えます。境内を包む澄んだ空気の中で、どうぞ深呼吸をして、木々の声に耳を傾けてみてください。

赤井嶽の森は、季節の移ろいとともに、訪れる人々に静かなやすらぎを与えてくれます。

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